日本イタチ
国内では本州、四国、九州、その他いくつかの島に生息していましたが、今日では日本全域に生息しています。
体長・体重
オスが体長27~37cm、尾長12~16cm、体重300~700gです。
メスが体長16~25cm、尾長7~9cm、体重140~300gです。
国内の哺乳動物のなかで、最も雄雌の差が大きな動物です。体型は胴長で足が短く、尾は太く、爪の間には小さな水かき状の膜があります。
体色
夏季では褐色がかった黄土色、冬季は山吹色になります。仔の体色は暗紫色で口先の白い部分が目立ちます。
繁殖
イタチは一夫多妻です。オスは育児をしません。メスは単独でこどもを育てます。
5月頃に仔を生み70日~80日で成獣の体重になります。
イタチの寿命は飼育下で、1、4歳。野生では1、9歳が平均とされています。
チョウセンイタチ
チョウセンイタチは1930年頃、養殖場から逃げたチョウセンイタチが、関西地方で分布を広げました。
さらに1945年頃に朝鮮半島からの船荷に紛れて九州に侵入し、現在では中部地方以南の本州、九州に広く分布しています。
体長・体重
チョウセンイタチは、日本イタチよりも一回り大きく、オスは28~39cm、尾長16~21cm、体重650~820gです。
メスは体長25~31cm、尾長13~16cm、体重360~430gです。
体色は褐色がかった山吹色です。
子育て
日本イタチはメスだけが育児を行いますが、チョウセンイタチはオスも育児を手伝うそうです。
イタチ被害
可愛い姿から想像できない凶暴な動物です。家畜やペットを襲ったり、農作物を荒らし、臭いや、騒音の被害で人間を困らせています。
まとめ
イタチは日本イタチより一回り大きなチョウセンイタチがいます。
イタチは野ネズミの駆除として、農林業上有益とされます。
また、狩猟獣として狩られることもありますが、最近では毛皮としての価値の減少から狩猟数も激減しています。